コラム

2008/10/08

日本の歩みを決める選挙(群馬・AN)


▼自由民主党は先月22日、両院議員総会で麻生太郎幹事長を第23代総裁に選出した。投票総数527票のうち、過半数を大きく上回る351票もの票数を獲得し、ほかの4候補に大差をつけ総裁選を制した。言うまでもなく、麻生新総裁の祖父は吉田茂元首相だ

▼筆者の祖父は生前「投票は国民の義務だから」と話し、国選はもとより県議会選、市議会選と必ず投票に出掛けていた。その影響もあるに違いない、亡父も投票を重んじていた。しかし、祖父が口にしていた『投票は国民の義務』とは間違いで、日本国憲法では、基本的人権を守るための権利として『選挙権』がある

▼選挙については、若者から軽んじられている風潮があったが、麻生新総裁は若者から絶大な人気があり、その人気は広く国民へと浸透しているようだ。また、歯に衣着せぬ発言もその人気に拍車をかけており、近く行われるであろう解散総選挙での『自民麻生』VS『民主小沢』は非常に興味深い

▼『劇場型』と呼ばれる選挙戦で、選挙に対する国民の興味を大いに惹かせた小泉純一郎元首相。いわゆる『郵政民営化』での刺客候補者擁立など、まるでドラマを見ているような錯覚を起こさせ、われわれ国民を選挙の渦へと巻き込んだ。選挙への意識向上という点では、小泉元総理の功績は大きい

▼解散総選挙では、自民党と民主党のどちらが多く議席を伸ばすのか―。その興味は尽きない。そのためにも祖父ではないが『国民の義務』という気持ちで投票に出掛け、多くの投票がその後の国政へ反映されることを切に願っている。われわれの1票が日本の歩みを決めるのだから。(群馬・AN)

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