コラム

2008/10/16

変革・挑戦2つのC(埼玉・YW)


▼世間一般で「10年1昔」と言われるが、制度、流行、社会状況すべてが「2年1昔」とさえ感じるのは筆者だけであろうか。思えば、激変よりも修正や、少し立ち止まるという保守的な日本国民は変化に弱いというよりも、急激な変化を望んでいないマインドを持つ

▼この2、3年の社会の変化は総理大臣の交代、バブル再現とも言われながらも格差社会到来と政治、経済を中心に変化が激しい。建設業界もめまぐるしい制度変更が起こり、建設業にとっての黒船来襲とも言って差し支えがないのではないか

▼例えば、この2、3年で本格的なしかも全国的な一般競争入札拡大、ゼネコンの談合決別、中小企業においても決別が進んでいることは承知の事実。その結果、わが国の最後の護送船団と揶揄された建設業も旧来型建設生産システムが崩壊されつつある。制度の大変革といういわゆる黒船と外圧による変革の成功はそれで良い。しかしもっと大変なのは内なる改革、認識の改革こそ重要ではないか

▼人間とは、マインドの変革こそ最も困難である。これまでの踏襲は楽だし、そのままの方が安心で精神的リスクも防げるからだ。奇しくも、今アメリカ大統領選挙は2つのC、「チェンジ」「チャレンジ」を掲げ両陣営が戦っている。チェンジとチャレンジ、マインド的に究極の行動であることは言うまでもない

▼建設業界も2つのCを踏み出そうとジレンマが続いている。当然だが弊社も対岸の火事と物見遊山では居られない。最大の障壁は旧来型からの決別と認識の変革だ。すべからく大海原に航海したことを後悔してはいけない。前進しか道はない。(埼玉・YW)

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