コラム

2008/11/06

安全な食品の提供を(群馬・II)


▼生活していく上で、必ず必要となるものが衣・食・住ではないだろうか。美味しい食べ物を食べる、その行為が嫌いな人は、まずいないだろう。その重要な食について、今年は、冷凍食品の毒物混入や事故米の不正転売など、食の安全に対する問題が再三ニュースとして取り上げられている

▼この影響により、輸入冷凍食品などが店頭から減ったように感じる。また、特定の国の生鮮食品に関してもだ。誰でも、安全な食品を食べたいと思うのは、当然の感情なので、この対応もしかたがないと考えられる。だが、安易にそのような対応をとって大丈夫なのだろうか

▼現在日本の食料自給率は、40%を切り39%と諸先進国に比べ非常に低い。これは農地面積の減少や耕地利用率の低下などが要因となっている。当然だが飼料や原料の大半を海外からの輸入に依存せざるをえない状況だ。この様な問題で輸入量が減れば、食料の供給減少につながると考えられる

▼供給減少に対応するためには、新規の輸入国を開拓する必要が出てくる。だが、国産に根強い人気が有るいじょう、国内の自給率を増加させることも必要となってくる。そのためにも、農産地の問題点となっている、農業者の高齢化、農村における混住化などを解消させる必要性がある。行政機関が進めている、担い手育成や農村整備が重要だ

▼さらに、事故米の問題だけでなく海外の野菜には、遺伝子改造大豆などといった、日本ではあまり流通しないものが主流となっている例もある。安全性を守るために、食料生産を海外に依存している現在の状況を解消し、食料自給率の拡大は必然の課題である。(群馬・II)

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