コラム

2008/12/18

地元企業の支えが力に(山梨・TH)


▼今月上旬、地元山梨のサッカーチーム「ヴァンフォーレ甲府」の最終戦が終わった。順位はJ2で7位(15チーム中)微妙な位置だ。J1には昇格が出来なかった残念なシーズンだった。今季果たせなかったJ1復帰を2年目を迎える安間監督の手腕に託すことになった。監督という最大のピースがはまったことで来季のチーム作りが加速する。海外で活躍する選手や、他チームで戦力外になった選手などで戦力補強への準備が進む

▼来季は2007年からメーンスポンサーを務めてきた「ニプロ」の撤退が決まった。代わりにユニホームの胸にはスポンサーの地元企業「はくばく」が3年ぶりに復帰する

▼同社は、大麦や玄米などの穀物を加工した商品を扱うメーカー。2001年からメーンスポンサーを務めた山梨の伝統企業で、2007年以降はユニホームの背中スポンサーとしてチームを支えてきた

▼ところで、山梨県甲府市の新庁舎建設で宮島市長が「事業が及ぼす経済効果など現状を踏まえた結果、設計・施工分離発注方式を選定したい」との考えを示した。業者によるヒアリングの結果でも、同方式ならば、「積極的に参加したい」という建設業者が多かった。理由は、参加が容易、総合評価ならばノウハウが生かせる、価格競争にはしたくない、得意分野に絞って参加できるからなど

▼地元の公共事業は、出来れば地元の業者で請け負ってもらいたいのが発注者側の本音だ。建設関連業者も、もう一度足下を見つめ、7位からのリベンジに向かうヴァンフォーレ甲府のように躍進してほしいものだ。山梨全体に賑わいをもたらすに違いないから。(山梨・TH)

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