コラム

2009/01/27

宇宙旅行に夢をのせて(茨城・HS)


▼宇宙旅行がなんとたったの900万円。この数字をどう感じるかは人それぞれだが、一戸建て住宅を建てるより安いと思えば、手が届くと感じる人も多いのではないだろうか。アメリカのロケット開発会社、エックスコア・エアロスペース社による小型シャトルの旅の乗客第1号が、デンマーク人の銀行家に決まった

▼民間人の宇宙旅行現実化のニュースは、一年前にも世間を騒がせたが、今回の価格はその半値以下。いわゆる?格安チケット?が、価格破壊によってさらに安くなったわけだ。しかも、将来的には、200万円程度にまで下がる見通しもあるという

▼もっとも、エ社の宇宙旅行は、地球低軌道を飛行し、無重力を2〜3分体験して帰還するというもの。もっと長く宇宙を味わいたい人は、国内の旅行代理店が約30億円で9日間のプランを提案しているので、そちらが良いだろう。いずれにせよ、民間による初フライトは、順調にいけば来年の後半にも実施される予定だ

▼確実なことは、宇宙旅行時代の到来はすぐそこまで来ているということ。子どものころに夢描いた宇宙が、もはや夢ではなくなりつつある。1961年人類初の有人宇宙飛行を成し遂げたガガーリン中尉の名台詞「地球は青かった」を実体験として、口にすることができるようになるかもしれない

▼もちろん、空を見上げてばかりでは、自然と足もとがおろそかになる。いくら宇宙を夢見ても、足もとの実生活が破綻してしまったら元も子もない。しかし、こんな暗い時代だからこそ、より未来を見据える必要がある。年々、宇宙が身近になっている。そんな大きな夢を抱いて、不況下だが、日々ありたいものである。(茨城・HS)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら