コラム

2009/02/16

エネルギー放出の必要性(東京・JI)


▼ラーメンが美味い季節である。寒ければ寒いほど食べたくなる。醤油、味噌など数ある種類の中で、最も好きなのは「とんこつ」である。替え玉で麺をおかわりすることもある。若い頃、この替え玉によって身体が膨張したため、一時期は禁止行為にしていたが、たまに注文してしまう時がある

▼我が家でも大食いで叱られてばかりである。おかわりをすると妻も子供も「お相撲さんになりたいの?」と非難する。しかし力士は食糧を大量に体内に取り込む一方で、毎日激しい稽古を行う、れっきとしたスポーツマン。運動不足の怠け者と比較されては、彼らの方が怒り出しかねない

▼経済評論家で公認会計士の勝間和代氏は、著書「効率が10倍アップする新・知的生産術」で頭に気を遣った食事として?野菜・果物・豆をしっかり取る?白いもの(麺、米)は控える?動物性たんぱく質は少なくする―を掲げている。まったく正反対の食生活を送ってきた筆者としては、誠に反省しきりである

▼この本は情報入手・処理と新たな情報発信について書かれたものである。勝間氏は「アウトプットは、集中力も労力もインプットの3倍で大変」と述べている。しかしアウトプットによって入手する情報の質が一層高められるため、マメに発信しろと論じている

▼とんこつラーメンの替え玉を注文するということは、食べて得たエネルギーのアウトプットが未熟だからこそといえる。自らの健康に気を配って体力向上などに励めば、必然的に食生活も良質なものに変わるのだろう。まずは腹筋トレーニングから始めたい。さて今日からにするか、明日からにするか。(東京・JI)

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