コラム

2009/08/04

日本人女性は24年間1位(茨城・TY)


▼日本人の平均寿命が男性、女性ともにこれまでの記録を更新した。厚生労働省の平成20年「簡易生命表」の結果で明らかになった。それによると平均寿命は、男性が79・29歳、女性が86・05歳。前年に比べて、男性で0・10歳、女性で0・06歳寿命が延びた

▼諸外国との比較で日本人男性は4位。1位のアイスランド(79・6歳)2位スイス(79・4歳)、3位香港(79・4歳)に続く。驚くのは1位の日本人女性。24年間長寿記録を更新し続けている。2位以下上位5カ国は香港(85・5歳)フランス(84・3歳)スイス(84・2歳)イタリア(83・98歳)の順。ただ今回は日本人の男女差が6・76年で、前年よりわずかだが0・04年だけ縮まった

▼簡易生命表は、その年の国内の死亡状況が今後変化しないとの仮定のもとで、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や、平均してあと何年生きられるかという期待値などを死亡率や平均余命などの指標(生命関数)で表したもの

▼0歳の平均余命である「平均寿命」は、死亡状況を集約したもので、保健福祉水準を総合的に示す指標として広く活用される。平均寿命の延びの死因別分析では、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の3大死因の除去や、不慮の事故の発生状況などが平均寿命を延ばす方向に働いた

▼生存状況の数値によると、65歳まで生存する者の割合は男性86・6%、女性93・4%。同様に75歳までは男性71・2%、女性86・0%、90歳までは男性21・1%、女性44・8%。長寿において日本人女性はまるでトップを直走(ひたはし)るマラソンランナーのようである。(茨城・TY)

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