コラム

2009/10/26

マリさんの説得力(新潟・TH)


▼政権が変わり、八ッ場ダム建設中止、公共事業削減などマニフェスト実現に向け、着々と事が進められている。しかし、どの件に対しても、ほとんど事前説明がされることなく進められているようだ。前原国土交通大臣は、これからフォローはしっかり説明すると会見で述べているようだが、果たして、説得力のある説明を聞かせてもらえるのだろうか

▼説得力と言えば以前、雑誌で読んだ女優の夏木マリさんの恋愛相談のコーナーでのコメントがとても記憶に残っている。ある女性が「私の彼は一緒にいて楽しい人なのですが(省略)、あまりマナーがよくないので彼氏を人前に出すのがとても恥ずかしいのですが…。」というような内容の相談していた

▼それに対し、夏木マリさんは「あなたの彼氏は可愛いじゃない。逆に常識やマナーに縛られていちゃ、人間が小さく固まるだけよ!」と言ってのけ、挙句の果てにはその相談女性に対し「大体、あなたの言う常識のある人の、常識ってどんなもの?欠点も愛しいと思えて、はじめて好きだと言えるってことよ」と答えていた

▼なんとも大胆な考え方で、説得力のある素敵な答えだろうと感じ、筆者自身もこんな考え方ができる器の大きな素敵な女性になりたいと思ったものだ

▼さて、一方の新政権。大胆なマニフェストではあるが今のところ説得力に欠ける気がするのは筆者だけであろうか。公共事業削減と地方経済の活性化という両立が難しそうに見える政策目標をどのように進めていくのか。今後、各方面からの意見にも耳を傾け、その上でマリさんのような説得力のある答えが返ってくることに期待したい。(新潟・TH)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら