コラム

2010/01/08

名前の価値を上げるべく(茨城・KM)


▼ベネッセコーポレーションが発表した2009年の名前ランキング。1位は男の子が「大翔」(ヒロト)で女の子が「凛」(リン)。名前は一生もの。それだけに親は意味や画数、響きなどを真剣に考え、子どもに贈る

▼命名と言えば、施設に企業名などを入れる施設命名権(ネーミングライツ)ビジネスが90年代後半から本格化。茨城県も県立カシマサッカースタジアムへのネーミングライツ導入を検討していく考えだ

▼同スタジアムを本拠地とする鹿島アントラーズが前人未踏のリーグ3連覇を果たしたが、水戸の地で湘南ベルマーレが11年ぶりのJ1昇格を決めた。その1カ月前にはベガルタ仙台が同地で昇格を決めている。ことし2チームの昇格を見送ったのは水戸市立競技場

▼同競技場は水戸ホーリーホックのホームスタジアムで、名前は「ケーズデンキスタジアム水戸」。通称Ksスタ。市制施行120周年記念施設として大規模改造を行い、昨年11月にリニューアルオープンした。ネーミングライツスポンサーは地元に本社を構える?ケーズデンキホールディングス

▼昇格が決まる試合は注目度が高く、仙台戦、湘南戦はテレビで何度か取り上げられた。そのたびに企業ロゴが画面に映り込む。また昇格したチームのサポーターには、喜びとともにスタジアムの名前が刻まれたであろう。それだけでも年間2100万円(税込み)で命名した価値は十分にあるはずだ。しかし本当の価値は、水戸ホーリーホックのJ1昇格とともに名が刻まれてこそ生まれる。契約期間は今後5年間。それまでに名を刻めるか、今年の動向に期待したい。(茨城・KM)

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