コラム

2010/07/07

伝える言葉のすばらしさ(群馬・AN)


▼ペンは剣よりも強し―。19世紀イギリスの小説家リットンによる戯曲「リシュリュー」に登場し「思想や言論が人に与える影響は、武力よりも強い力を持っている」とされる有名な言葉だ。文章を書く者にとっては、心強い名言であると同時に、重責を感じる名言でもある

▼報道・メディアと呼ばれる、たぐいは常に新しい情報を正確に伝える責務を担っている。伝え方はさまざまで、毎朝配達される新聞から、毎日放映されるテレビから、身近になったインターネットからと多くの情報を得ることができる。それだけに情報の正確性は、これまで以上に重要視されるのは当然のこと

▼記者のレベルアップには取材能力以外にも、自分が書く記事のわかりやすさが必須となる。いくら自分自身が理解できても伝える相手にしっかりと理解されなければ、その記事の存在自体が意味を成さない。もし記事を採点するならば「わかりやすさ」にもっとも重いウエイトが置かれるはず

▼耳にして納得させられる言葉は、名言と理解できる。日本テレビで放映されている番組「行列のできる法律相談所」で、島田紳助氏は「70%の自信と30%の不安を持ちなさい。すると人は成長する。30%を何とか埋めて自信に変えようと思うから『努力』というものにつながる」との名言を残した

▼言葉は素晴らしい説得力を秘めている。とりわけ、名言は聞き手に大きな影響を与え、聞き手の言動をも大きく左右させる。以前「名言セラピー」という本が爆発的にヒットした。言葉には大きな力、大きな魅力がある。ペンは剣よりも強し―。記者ならいつも胸に秘めていたい。(群馬・AN)

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