コラム

2010/09/11

スカイツリーで盛り上がる(新潟・TH)


▼日本中いや世界の注目の的、東京都墨田区に建設中の「東京スカイツリー」。今年7月30日には400mを突破。完成に向けてあと3分の1。完成すれば自立式電波塔としては世界一となる。その影響でもっか工事中のタワーをカメラや携帯電話で写す人々で地元はかなり賑わっているらしい

▼筆者の母も先日、東京観光に行った際に「多分2度と見ることができない風景だから、ツリーを下から見て来たわ〜。」と嬉しそうに、いや、自慢げに話をしていた。筆者も完成する前にこの目で見る機会を設け、いつか自分がおばあちゃんと呼ばれるような時が来たら、孫に自分が撮った建設中の写真などを片手に話してあげられたら…と妄想を膨らませている

▼この高さと言えば、634メートル。わが新潟県が誇る佐渡弥彦米山国定公園の一つ弥彦山の標高と同じ高さである。そこで、地元の弥彦観光協会ではこの偶然を好機ととらえ、県内外の観光客に「世界一」と同じ高さを味わってもらおうと、今PRに乗り出している。東京スカイツリー効果は、遠く離れた新潟でも、思わぬ効果を呼んでくれそうだ

▼じっと遠くから弥彦山を眺めてみる。あの山の高さと同じものを作り上げるのかと思うと、改めて日本の建設技術力にただ感心する。子ども達の中には、建設中の現場風景や完成した東京スカイツリーを見て、心に火がつき、建築業を夢見る子どももいるかもしれない

▼「東京スカイツリー」は時代の激流を見据えながら、いろんな人々を魅了する、夢と希望を与えるシンボルとなるだろう。2012年春のオープンが待ち遠しい限りだ。(新潟・TH)

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