コラム

2010/11/02

携帯電話の多機能化に翻弄(茨城・KS)


▼アップル社の「iPhone(アイフォーン)」を先駆けに、NTTドコモから「Xperia(エクスペリア)」やサムスン社の「ギャラクシー」、auからは「IS」シリーズなど、続々と「スマートフォン」が誕生し、携帯電話界では新次元の競争が繰り広げられている

▼この「スマートフォン」、インターネットはもちろん、テレビにカメラ、音楽、お財布…と、幾多の機能が搭載されている。果たして本当に必要な機能なのか、フル活用できる人がどれだけいるのだろうか疑問だ。「オーバースペック(過剰性能)」ではないのか

▼かくいう筆者の身の回りも、オーバースペックで溢れている。小学生のころから所有するカシオの腕時計「Gショック」は、10mからの落下実験をクリアし、CMでは「アイスホッケーのパック代わりにしても壊れない」とうたい、実際にプロ選手がプレイしていた。しかしこんな過酷な状況では、時計の前に己の身体が耐えられるはずがない

▼また普段使用しているビジネスバッグは、防弾チョッキに使われている強力なナイロン素材で、軍需工場で縫製されているものだが、もちろん戦場に行くわけもない。しかしオーバースペックには強い魅力があるのだ。余計なものだと思いつつも、特殊なディテールに備わる機能美に心が引かれる。自己満足の世界だ

▼ただ昨今の携帯電話に多機能に関しては懐疑的だ。それは電話としての機能より、他の付属機能のほうが際立っているからである。ほとんど使わないような機能はコストも掛かり無駄そのもの。?過ぎたるは及ばざるが如し?で、多売作戦に翻弄されてはいけない。(茨城・KS)

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