コラム

2010/11/06

身近なミチについて(新潟・CS)


▼運動不足がたたってか、肩凝りがひどいので整体に行ってみた。ポキポキと音を立てるようなイメージとは違い、ジワッと手を添えるような施術だった。驚いたことに、整体師さん曰く「肩は全く凝っていない。首が重症です」。自分の身体の状態に唖然とした

▼カラダとは、今も昔も、最も身近な未知である。今年二月末まで東京・森美術館で開催された「医学と芸術展」。人間が、太古から身体のメカニズムを探求し、医療技術を開発してきた軌跡を美の視点から追うものだ。レオナルド・ダ・ヴィンチの人体図をはじめ、どこかおかしみのある想像上の臓器や神経を描いた絵、あまり使ってほしくはない手術道具などが陳列され、興味深く鑑賞した

▼身近だがあまり知られていないものといえば、日頃利用する道路や建築物などにもたくさん思い当たる。先日行われた、施工中の高速道路の見学会。周辺小学校の児童を招き、雨水が浸透して水溜りをつくらない高機能舗装が紹介された。高速道路ではおなじみの舗装だが、感嘆の声を漏らしたのはむしろ引率の先生たち

▼街で見かける工事の看板には「○○の工事をしています、御迷惑をおかけします」とある。ドライバーは工事渋滞の苛立ちも手伝って、あまり良い印象を受けない。それだけでなく、この工事でどう便利になるか、どう改善されるかは、残念ながらあまり伝わらない

▼通い始めた整体は次々に予約が入る人気店。施術の確かさはもちろんだが、一番気に入っているのは「なぜこの症状が出るのか、軽減するための生活の注意点はこれ」と、知りたいことを丁寧に教えてくれるところだ。(新潟・CS)

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