コラム

2010/12/17

ウィルスとの戦い(茨城・KM)


▼寒さもこれから本番を迎える。ウイルスはすでに猛威を振るっており、ノロウイルスなどのウイルス感染が原因で、嘔吐や下痢を繰り返す感染性胃腸炎の患者が急増。国立感染症研究所によると、ことし11月中の一週間における感染性胃腸炎患者数は、昨年同時期のおよそ4倍に上るという。ことしは本格的な流行の兆しが見られるため、同研究所では手洗いなどの予防策徹底を訴えている

▼これらのウイルスには、歯ブラシを介して感染することもある。口内には約300種類の細菌が生息していると言われており、歯ブラシはそのたまり場になる。しかもブラッシング後の歯ブラシは、水で洗っても細菌を100%洗い流すことはできない

▼また歯ブラシを濡れた状態で保管していると細菌が増殖する上、洗面台や浴槽、トイレなど空気中の細菌による汚染リスクが高まる。一部ではコップなど1カ所に歯ブラシを集めて保管しておくことによる、相互間細菌移転のリスクも指摘されている

▼これを聞いて歯ブラシ除菌の重要性に気付いた人に朗報。USB給電で作動する「UV除菌機能付き」の歯ブラシケースが?日本トラストテクノロジー(東京都台東区)から発売されている。使い方は簡単で、歯ブラシをセットし蓋を閉めるだけ。6分間程度UVランプが歯ブラシに紫外線を照射し、99・9%の細菌を除菌してくれる

▼筆者がノロウイルスに屈したのは一昨年前だが、今でもあの苦しんだ3日間を思い出す。乳幼児やお年寄りが感染した場合は、脱水症状が進んで重症化する場合もあるという。「手洗い・うがい・歯ブラシ除菌」が原則である。(茨城・KM)

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