コラム

2011/02/10

地方が元気が一番(埼玉・YW)

地方の元気が一番

▼条例、専決処分乱発、大阪都構想、減税など昨今地方自治体が元気というか、よくも悪くも話題になる。まさに地方の時代の到来であろうか。

▼条令で言うと、東京が青少年健全育成条例を改正し性的な過激な描写の漫画・アニメなどを目につかないように規制。また再販の高いと判断した性犯罪者の監視のためGPSの義務付けを検討したことなど、法律の欠陥部分を埋めようとする地方が増えている。

▼ただ言えることは地方自治とはまさに地方が主体となって物事を決められる、その究極の1つが条例である。いずれも人権や表現の自由、出版の自由などの問題が、係わり、従来は「憲法ないし法律とリンクするので国との調整が必要」などの前提が並んだが、まずは考えを打ち出し突破を図ろうとする動きが増えている。つまり国に伺いや了解ということは先には考えていないということにほかならず、まさに地方自治を実践していると言えよう。

▼石原東京都知事はTVで、国のどこが駄目なのか「それは先輩の継続的取り組みと誇り」とズバリ。「継続とは何も考えずにレールを修正するだけで発想が生まれない、悪いと思っても引き返さずに泥沼」と指摘した。確かに公共事業でも特に走り出したら止まらないなどと批判された事業もある。

▼現実的には地方の方が住民に密着しており、問題意識が高いのかもしれない。何も地方や行政に限らない。民間も柔軟な発想で挑戦する時には腹をくくる覚悟がないと勝負できない時もある。くくれない人は、くくった者の視点では「大した人じゃない」「器じゃない」と見下されるかもしれない。(埼玉・YW)

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