コラム

2011/03/08

求められる積極アピール(茨城・KM)

求められる積極アピール

▼筆者は茨城県笠間市が好きである。三代稲荷の一つ笠間稲荷があり、伝統ある陶芸があり、昔懐かしの店が並ぶ。古参の陶芸家に混じり、新進気鋭の若手が居る。昔ながらのお店に、おしゃれなカフェや雑貨屋も点在する。古き良きものと新しい力の混在に魅力を感じる。

▼また市内に遊具が充実している「あそびの杜」(笠間芸術の森公園内)があるのも子供連れにはありがたい。施設内で人気の遊具は、ふわふわドームとローラースライダー。ふわふわドームは、冬でも裸足で駆け回る子どもが溢れている。少し残念なのは、スライダーを下りきった場所に何も無いこと。何もないため、下りきった後はただ坂を登る。

▼先日、息子を連れて行った時もそうだった。「滑っては登る」行為をひたすら繰り返すだけで、工夫が必要かもしれない。少々疲れが見え始めたところで「そっちは何もないよ」と言う息子を連れ広場へ移動。

▼すると、そこには見慣れない「落ち葉プール」と、はしゃぐ子供たちの姿が。プールはネットで囲まれた30?ほどの場所。中には相当な量の落ち葉が敷き詰められており、子どもが飛び込んでも全く心配がない。その上、隣に設置されたテントでは温かい豚汁まで販売。見守るだけで寒い親には本当にありがたかった。

▼帰り際、ふとテントに書いてある文字を見てみると、そこには「笠間市建設業協同組合」の文字が。タイガーマスク運動の普及など、良いことは密かにするのが日本の文化なのかもしれないが、「公共事業=悪」のイメージが強い建設業界では、むしろ積極的なアピールが望まれるかもしれない。(茨城・KM)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら