コラム

2011/07/30

一ブランドの復活で(山梨・SA)

一ブランドの復活で

▼1990年代初頭に発売された、小型のスポーツカーが復活するという、うれしいニュースを耳にした。車の名前は「ホンダ・ビート」。排気量660CCの、オープンカータイプの軽乗用車だ。さっそく車雑誌を探してみると、まだデザイン段階といった図面だが、風貌は鋭角的で斬新なスタイルに変わり、カラー誌面を大きく飾っていた。しかし、「ビートの後継型」のみの発表のため、排気量などは不明。この先の展開が楽しみだ。

▼このビートは、筆者が運転免許を取得した頃、最も憧れたクルマだ。しかし、見れば見るほど不思議なイメージがある。それは、クルマなのだが、どことなくバイク感覚で製作された感じなのだ。その一番の特徴としては、スピードメーターなどの計器類が、一見オートバイのような形状をしている。しかも、変速シフトはマニュアルに限定。風を切るような走りを体感できる、屋根のオープンスタイルが、いかにもバイクらしい印象だ。

▼この車を、一度乗ってみたかったと思った時代から、随分時間が経過した。しかし、消えかかっていた一つのブランドがここで復活することは、きっと良い車だった証なのだろうと思う。

▼昨今、震災関連により、消費電力の省エネや節電などに対し、民間企業や一般家庭での地道な取り組みや努力が続く。そんな中での移動手段として、エネルギー消費の少ない自転車やバイクの移動が目立つ。

▼省エネの必然が叫ばれ、生活や趣味等の世界で窮屈な感覚がまぬかれない。そういった時にこそ、遊び感覚溢れる、夢のある車の登場で、生活の中に楽しさを味わえる時代を望みたいものである。(山梨・SA)

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