コラム

2011/08/11

すっかり夏気分(茨城・NI)

すっかり夏気分

▼夏休みはイベントが盛り沢山。地域主催の花火大会へ、浴衣姿に下駄を履いて「カランコロン」と音をたてながら、ウキウキとした気分で出向く。特に野球場で見る花火は格別なもので、ちょっとしたお祭り気分を味わうことができる。

▼もちろん、小規模な町の花火大会も夏気分を盛り上げてくれていいのだが、どこでもするわけではないが野球場で見る花火の醍醐味はまた格別である。数100発の打ち上げ花火は観る者を圧倒する。音と光のシャワーだ。

▼野球場での花火イベントは1990年代に本格的に導入され、アメリカ、メジャーリーグのオークランドのスタジアムで行われていた?Fire Works Night?を手本に実施されたという。花火ナイトの実施にはそれなりの準備と費用がかかるのは当然だが、多くの集客、動員を見込めるイベントの?キラーコンテンツ?。花火を求めて野球場に足を運ぶ人だっているのだから。

▼筆者は学生の頃、花火の打ち上げ現場を見たことがある、学園祭スタッフとして、間近で花火を打ち上げる現場を体験。花火師が導火線に火を点けて回っているものと思っていたら大間違い。今の花火はすべて、コンピューター制御で点火し、打ち上げられる。あらかじめプログラムされた花火が、ボタンひとつで自動的に打ち上げられるのだ。

▼野球場では次々と、極彩色の火の芸術が夜空を焦がす。真夏の夜の夢に浸って、非日常の空間が味わえるのが、夏の屋外野球場の魅力の一つでもある。近所の公園で花火が弾ける音がした。夏も野球もたけなわである。花火の音、風鈴の音、蝉の鳴き声。すっかり夏気分のきょうこの頃。(茨城・NI)

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