コラム

2011/10/20

出展車にみる日本文化(山梨S・A)

出展車にみる日本文化

▼今年で42回目となる東京モーターショーが、東京ビッグサイトで12月に開催される。毎年10月下旬頃の開催だったが、今年は師走の開催となった。

▼モーターショーでは、各メーカーによる最新、最先端技術の発表や、今後市販化され、発売される可能性のある車が出展され、それがとても楽しみである。今年は、国内メーカー14社15ブランドが、海外からは19社22ブランドが出展する予定となっている。

▼今回出展される可能性のある車は、某車雑誌の調べによると、環境を考えたエコカーの進化型車や、スポーツカー、ワンボックスタイプの出展が目立っているようだ。そのほか、過去に販売された、いわゆる旧車と呼ばれる車が、現代に復刻する形で出展の可能性もあるという。「復刻」される車には、見た目や名称に名残りがあり、現代風にアレンジされる。再び過去の車に再会できる感覚があり、とても興味深い。

▼特に注目されているのは、トヨタ自動車の「FT―86」で、出展の期待度が最も高いようだ。この車は、スポーツーカータイプの2ドア車。過去に販売された旧車の「AE―86」という車名が一部継承されている。「AE―86」は、人気漫画にも登場し、今も絶大な人気を持つ。現代に進化した形で、市販化されたならば、販売にも期待が持てそうだ。

▼今年は、東日本大震災の影響で、東北地方に工場を置く自動車メーカーからの部品供給が難しくなり、自動車生産にも大きな影響があった。しかし、「技術大国・日本」という、ものづくり文化をとても大事に引き継ぐ精神を持つ日本国民の底力を、出展された車から感じてみたい。(山梨・SA)

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