コラム

2012/05/25

スーパームーンと天災(茨城・KS)

スーパームーンと天災

▼地球の平和を守る新聞記者でお馴染みの「スーパーマン」、無駄の代名詞とされた防災の要「スーパー堤防」、?2位じゃダメなんですか??で物議を醸した日本が世界に誇る「スーパーコンピューター」などなど、?スーパー?が付くと優れていて良いとされるものが多い。しかしこのところ、歓迎できない?スーパー?が立て続けに出現してしまった。

▼5月6日、茨城県と栃木県で発生した3つの巨大竜巻。特に茨城のつくば市北条には凄まじい爪痕を残し、中学生の若い命を無情にも奪い去った。これらの竜巻の生みの親は、「スーパーセル」と呼ばれる積乱雲といわれている。

▼実はこのスーパーセル、月が地球に最も近づいたときに満月となる「スーパームーン」という現象と深い関係があるのではないかと推測されている。同現象は、奇しくも台風が発生したときと同じ時間帯に起きているのである。

▼また、これまでスーパームーンは、1954年の「洞爺丸台風」や74年の「伊豆半島沖地震」、オーストラリアの「トレーシー台風」、2004年の「スマトラ島沖地震」の発生前後に見られているという。そして95年の「阪神・淡路大震災」の前日と、昨年の「東日本大震災」の1週間後にも確認されているというから恐ろしい。

▼NASA(アメリカ航空宇宙局)はこれらの因果関係について、科学的な裏付けがないとしているが、偶然にしては重なり過ぎている。一方、スマトラの地震後に日本の防災科学研究所は「月や太陽の引力が強く関わっている可能性が高い」と発表した。なにはともあれ一刻も早い究明が望まれる。(茨城・KS)

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