コラム

2012/08/11

日頃の探求心で金(埼玉・RK)

日頃の探究心で金

▼現在もっとも熱く盛り上がっているロンドンオリンピック。中でも体操男子個人総合決勝では、内村航平選手が28年ぶりとなる金を獲得。また、世界選手権での個人総合優勝を合わせると、この2冠は日本初の快挙と言われている。

▼こうした好成績を上げ続ける内村選手は、練習時に持ち前の探究心の強さが顕著に表れるようだ。例えば、「どうやったらこの技が出来るのか」と、一日中考えているという。普段から、自然と湧き出る努力、探究心こそが、良い結果を生み出しているに違いない。

▼そして特徴的なのが演技を終えた後の笑顔である。これは純粋に体操が好きで楽しんでやっている、さらにはその演技に自信を持っているという表れではないだろうか。本人が言うように「プレッシャーを感じることはない」と断言できるのは、確かにあの満面の笑みと完璧な演技を見れば誰でもうなずける。

▼こうして実績と共に脚光を浴びる内村選手。しかし個人的にはもう一人、途中まで2位につけていたが、惜しくもあん馬のミスで6位となってしまった田中選手も素晴らしかったと思う。結果としては決してもてはやされるというものではないが、5種目を終えた時点で2位に付ける程の実力を持っているとなると、もう少し評価されても良いのではとも思う。

▼23歳という若さで頂点まで登りつめた内村選手を筆頭に、初出場ながら堂々とした安定の演技を見せた18歳の加藤選手。派手さこそ無いが綺麗な体操を持ち前とし、兄弟そろって代表となった田中選手。今後さらに日本の強さを見せ続けてくれるであろう選手たちにさらなる躍進を期待したい。(埼玉・RK)

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