コラム

2012/09/22

防災の必要性について(山梨・TH)

防災の必要性について

▼9月1日、県内各地で防災訓練が行われた。3月11日の東日本大震災発生の影響で、住民の防災意識も向上しているように見えた。震災の余震と見られる地震が現在も続き、ほぼ毎日、テレビなどで速報が流れている。東日本大震災は未だ終わっていないことを改めて思い知った。

▼山梨県でも今年4月から「ドクターヘリ」の運行が始まった。医師が乗って空から救急現場に駆けつける姿は、まるで救世主のメージだ。山梨県は山々に囲まれている。その影響で道路網の整備も進んでいないため、病院から離れた場所だと時間がかかる。ここ数年県内の市町村では、ヘリポートの整備が大幅に進んだ。

▼防災ヘリは医師が直接乗り込むことで、救急車の救急隊よりも早く治療ができ、患者の生命や後遺症が残らない状態になることも多いと聞く。しかし、いざ大規模な震災など災害が発生した場合、現実的に対応することが可能なのか不安が残る。

▼今後、東から東海、東南海、南海地震の震源域が連動した南海トラフの3連動地震が話題になっている。また首都直下型地震など「いつ起きても不思議ではない」状況だ。山梨県では津波と無関係ではない。山津波もある。土砂災害や家屋倒壊なども考えないといけない。

▼個人レベルでは、なるべく減災となるよう、家具の固定や生活用品の備蓄などから始めたい。また団体レベルでは、国や県などと合同して再三避難訓練をしてはいかがだろうか。いざ実際に大規模な震災が起きたら、何も出来ない様な気がする。「巨大地震が発生してもおかしくない状況にあること」を頭に入れて生活したいと思っている。(山梨・TH)

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