コラム

2012/10/02

建設業の活躍を描け(茨城・HN)

建設業の活躍を描け

▼拙宅のDVDを整理していると、娘が幼稚園のころ夢中になって見ていた作品が目にとまった。それは『ボブとはたらくブーブーズ』というイギリスのアニメ

▼大工のボブが、意思を持った建設機械の仲間とともに、道路や橋、建物を建てながら、まちの人たちを助ける物語。日本でも朝の時間帯にテレビ放映されたり、DVDのレンタルショップに作品が並ぶなど好評。ならば、このように建設業を舞台としたアニメが、日本でもないのだろうかと調べてみた…。が、見当たらない。

▼8月に開かれた茨城県と県建設業協会建設未来協議会による意見交換会。大貫茂男会長はあいさつで、潜水士の奮闘を描いた映画『海猿』の感想に触れ、「人命救助に生死をかける姿はわれわれ建設業も同じ」と、地域の安心安全を守る姿勢を強調した。

▼国と県、県建設業協会による7月の意見交換会では、震災時に自衛隊や消防の活動がメディアに取り上げられた一方で、建設業の情報発信が不十分だった実情を踏まえ新設した『広報班』の概要を国側が説明。「建設業の取り組みを一般人に広くPRしたい」と意気込んだ。これも、震災を踏まえ考え出された一つの知恵。だが、これだけで果たして建設業界のイメージアップにつながるだろうか。

▼イギリスでは、建設業の地位が確立されているからこそ、誇らしい仕事の代表格としてアニメ化され、子供たちに人気を博している。ならば順序は逆かもしれないが、日本でも建設業をテーマにアニメ化するところから始めてはどうだろうか。あるいは建設業の懸命な震災復旧活動を題材にしたドラマ化もいいと思うが。(茨城・HN)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら