コラム

2012/11/06

老いてますます盛んな人(茨城・HS)

老いてますます盛んな人

▼三国志演義好きが「老いてますます盛んな人」という言葉を聞いたら、黄忠の名を真っ先に思い浮かべるだろう。60を過ぎてなお戦場を駆け抜けた猛将だ。そんな彼が現代にいたらこんな風かもしれない、と感じさせられたのが、映画「エクスペンダブルズ2」で主役を張るS・スタローン。66歳の今もビルドアップした肉体でアクションシーンを見せてくれる。

▼この映画には、65歳のA・シュワルツェネッガーと57歳のB・ウィリスも出演している。3人が並んでマシンガンをぶっ放しシーンは、アクション映画好きにとってまさに夢の共演。早くも3作目の準備が進められ、さらなる大物も出演するのではとの噂もあるから、今から楽しみで仕方がない。

▼さて日本はどうかと探してみたら、御年80になる石原慎太郎東京都知事がいた。参議院議員と衆議院議員を務め、67歳で都知事に就任。昨年4期目に突入したかと思いきや、突如、知事の辞任と新党の立ち上げを表明し、政界は騒然としている。

▼過激な言動で敵が多い反面、ストレートな物言いのため賛同者も多い石原氏。会見の放送を見る限り、健康面での不安はとりあえずなさそうだ。近い内に行われるという解散総選挙に向け、これからさらに活動の勢いが増していくに違いない。

▼かのマッカーサー元帥は71歳の時、退任演説で「老兵は死なず、ただ消え行くのみ」という言葉を残した。解釈は人それぞれだが、石原氏の場合は生涯現役なのだろう。いずれにせよ、何もしない政治より何かをする政治の方が国民にとってよほど張り合いがある。有権者はどんな判断を下すのだろうか。(茨城・HS)

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