コラム

2012/11/21

ウォーキングのススメ(群馬・SS)

ウォーキングのススメ

▼「あれ?太ったよね」。久し振りに合った知人に言われた。どうせいつもの質の悪いジョークだろうと思っていたが、いつになっても「なんちゃって」が聞こえてこない。相手の視線は腹回りに定まったまま動かない。悲しいことにどうやらジョークではないらしい。

▼確かに自覚はしていた。学生時代から体重は7〜8キロ増加したせいか、そのころに着用していた衣服のサイズより一回り大きくなった。これまでの不摂生がたたり、気が付けば腹回りだけでなく、全身に脂肪が備わってしまった。現実から目を背け、トクホの飲料を摂取することで自分をごまかしていたが、知人からのパンチはそんな生ぬるい姿勢を打ち砕くには十分だった。

▼三十路を迎えるにあたり、ようやく一念発起して軽いウォーキングに励んでいる。過去にはジョギングにも挑戦したことはあるが、思いのほかハードワークで、三日坊主にもならない「その日限り」で終わっていた。これまでの行動を省みて、今のところは継続できている。

▼「たかが」ではあるが「されど」でもある。1時間半も歩けば太腿やふくらはぎは悲鳴をあげ、息も絶え絶えとなってしまう。それでも継続するうちに徐々に体は慣れ、歩くことが快適になってきた。適度な疲労は快眠を誘い、以前よりも寝付きや寝起きの具合も良い。

▼しばらくぶりに体重計に乗ると、わずかではあるが成果が数字に表れていた。学生時代の体型とまでは望まないが「あれ、痩せたよね」と知人に言わせるささやかな目標ができた。少しだけ引き締まったお腹をさすりつつ、例年以上に秋雨が恨めしい季節である。(群馬・SS)

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