コラム

2012/12/11

新戦力の成長に期待(茨城・HS)

新戦力の成長に期待

▼プロ野球はシーズンが終わり、来年度に向けたトレードや契約更改の真っ最中。10月のドラフト会議は大きな波乱もなく幕を閉じた。そんな中で密かに注目を浴びたのがオリックスの6位指名、JR東日本の戸田亮投手。最速152?を誇る速球派の右腕だ。

▼戸田投手が注目されるのは、そのシンデレラ・ストーリーのような経歴。野手だった中学校・高校では一度もレギュラーになれず、大学生になって投手へ転向し、そこから頭角を現してきた。もちろん甲子園出場もなく、無名の「雑草」を自認しているそうだ。

▼ことし引退した広島の石井琢朗選手は、当時の大洋にドラフト外で入団した。そして投手として勝ち星をあげたが、後に野手へ転向し、一流打者の目安となる2000本安打を達成した。入団時に注目されなかった選手が蓋を開けてみたら活躍した、という例は枚挙にいとまがない。戸田投手もプロの指導によるこれからの成長が楽しみだ。

▼世間では衆議院選挙の日程が決まり、すでに選挙一色の様相を呈してきた。色々な人の色々な発言が新聞やニュース番組を騒がせ、泡沫のように新しい党が生まれては消えていく。今回もまた劇場型選挙になるのだろうか。

▼スポーツの世界では彼らのような素材型が期待される。しかし、政治の世界ではちょっと話が違う。国民を代表する議員は、この国の将来を背負う存在として常に即戦力でなければならない。政治家の「長い目で見てほしい」という言い訳は許されるべきでない。開票後の各党の勢力図は神のみぞ知るところ。果たしてどれだけの新戦力が即戦力になるのだろうか。(茨城・HS)

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