コラム

2013/01/16

イチロー選手の新シーズン(茨城・HS)

イチロー選手の新シーズン


▼米MLBのNYヤンキースが、イチロー選手と2年総額1300万ドル(約11億円)で再契約を結

んだ。日米で数々のタイトルを獲得してきたイチロー選手も、すでに39歳。この年齢での複数年契約

は極めて異例。それだけイチロー選手への期待の大きさがみてとれる。


▼金満かつ常勝で知られるヤンキースも、ここ3年はワールドチャンピオンから遠ざかっている。

「ぜいたく税」(年俸総額が一定の額を超えたチームへの課徴金)は今年も発生し、納めた額は約16

億円。それゆえ来期もまた王者の座を逃すことになれば、大なたを振うことになるかもしれない。


▼そんな中で、高齢の選手と複数年契約を結ぶのはリスクを伴うものだ。実際、チーム最多タイの16

勝をあげた黒田博樹投手(37歳)でさえ単年契約だった。ただ、イチロー選手は移籍後に調子を上げ、

日米通算4000本安打が残り116本と視界に入り、米通算3000本安打(残り394本)も見

えてきた。


▼球団としては1年目に3000本、2年目に4000本を達成すれば、日本企業への宣伝効果が期

待でき、11億円くらいは軽くペイできると踏んだのだろうか。特に4000本ともなれば、日本では

前人未到、アメリカでも過去2人しかいない記録である。


▼とはいえ、イチロー選手も機械ではない。調子の良い時もあれば悪い時もある。普段通り1本1本、

安打を積み重ねていけば自然と達成できるに違いない。焦らずに自分のペースでプレーしてほしいも

のである。通算22年目の新シーズン、イチロー選手のますますの活躍に期待し、野球ファンとして偉

大な記録に熱狂したいものである。(茨城・HS)


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