コラム

2013/01/17

政権に望む形骸化脱却(群馬・SS)

政権に望む形骸化脱却


▼2013年が本格的に始動した。毎年、新年を迎える度に「心機一転」「今年こそは」などと心の

持ちようを改めようとする。しかし、長年積み重ねてきた怠惰な自分をを変えることは容易ではない。

結局何も変わらなかったと年末に1年を振り返るのが恒例で、昨年も同様だった。今更だが、昨年末

を振り返ってみたい。


▼29年ぶりに行われた師走の総選挙。再び政権交代が起こり「国土強靱化」「防災・減災ニューデ

ィール」を掲げた新政権が誕生。国土が物理的に脆弱化している状況で、早急に対策を講じてほしい

ところだ。


▼総選挙から1週間、時計の針を進める。競馬のグランプリ・有馬記念が行われた。有馬記念はほか

のレースと違い、プロ野球のオールスターを模範とし、ファンが親近感を持てるようにするため、投

票により出走馬を決定するシステムだ。しかし、筆者にとって昨年末の有馬記念は、これまでで最も

虚しい印象だ。


▼ファン投票1位の三冠馬・オルフェーヴルと、4位だったが、前のレースでオルフェーヴルを破っ

た三冠牝馬・ジェンティルドンナがともに出走しないことを早々に表明したのだ。そのレースで2頭

がデッドヒートを演じただけに、多くのファンが期待した。親近感を持てるようにする、という理念

はとっくに形骸化し中身が抜け落ちている。


▼新政権が掲げた「国土強靱化」と「防災・減災ニューディール」計画。国民生活にとって昨今、最

も重要なテーマだろう。まだ具体的に何をするのか漠然としているが、形骸化しないよう期待したい

ところだ。その為、我々は待つだけでなく政府に要求することも必要では。(群馬・SS)


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