コラム

2013/01/19

機械よりも人の手(新潟・YY)

機械よりも人の手


▼デジタルツールの進歩によって文字を「書く」のではなく、「入力」する機会が増えた人は多いだ

ろう。変換により漢字の候補一覧が現れ、一般的ではないとされる漢字を簡単に使用することも多く

なった。筆者もその一人だが、手書き文字を書く場面もまだまだ多い。取材、会議等の傍聴、資料の

閲覧時などのメモである。


▼録音行為が認められている場面でもメモを取り、そのメモを頼りに記事を起こす。録音は細かい言

い回しのチェックやメモを取れなかった場合の補助的なものとして使う。要点だけをまとめたメモを

見たほうが文章としてまとめやすいためだ。


▼国会では、録画・録音の機能が発達した現在でも速記者が会議の内容を文章化している。録音では

再生に時間を要するが、文字では一目で確認できることから内容の確認に時間がかからないためでも

ある―と聞き納得した覚えがある。


▼国際柔道連盟が柔道の試合における審判員の数を3名から1名とし、2名が畳の下でチェックする

という改正を試験的に導入すると発表した。ロンドン五輪における旗判定を覆した「ジュリー」の役

割を重くするようだ。審判の判定よりもビデオから見た事実を重要視する。サッカーのゴールもデジ

タル判定が採用された。


▼安倍晋三内閣がスタート。前回、安倍内閣支持率急落の原因となった「消えた年金問題」で不明の

年金記録約5000万件のうち、6割まで解明が進んだというが、残り4割の記載内容について人海

戦術により解明(解読?)を急いでいるらしい。まだまだ機械よりも人の手が重宝される場面は多い。

基本はまだアナログであろうか。(新潟・YY)


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