コラム

2013/01/22

真岡鉄道SLの魅力を拝借(茨城・KM)

真岡鉄道SLの魅力を拝借


▼北関東道の開通により茨城から栃木方面へ足を向けることが増えた。壬生町のおもちゃ団地チャリ

ティバザールは、わが家にとって年末の恒例行事となったほか、真岡市にある井頭公園には、1万人

プールの利用のみならず、釣りやサイクリングを目的に出掛けるようにもなった。


▼この井頭公園内をレンタルサイクルで走行していると、目に止まるのが西駐車場北側にある蒸気機

関車(以下、SL)だ。実にひっそりと木々の中に佇んでいる。意識しなければ気付かずに通り過ぎ

てしまうくらいだ。調べてみるとこのSLは9600型というもので、大正時代の代表的な蒸気機関

車だという。


▼このSLを活用した地域活性化を計画したのが真岡市。井頭公園に保存されているSLをJR東日

本から譲り受け、真岡鉄道真岡駅東口に展示施設「SLキューロク館」を整備する。SLを強調する

ため真岡駅舎に似たSL型のデザインとし、施設内には譲り受けたSLと旧型客車スハフ44型と並べ

て展示する。


▼SLの保存状態が良好だったため、蒸気の代わりに圧縮空気を動力源として動かす計画。展示施設

から外へ続く線路を敷設し、敷地南側の駐車場内を約50m走行させたい考え。これにより9600型

が走行する姿が日本で唯一見られる施設になるため、魅力が増すのは間違いない。


▼真岡市は茨城県の桜川市、筑西市と隣接している上、SLが走る真岡鉄道は筑西市が終点だ。真岡

市と隣接する自治体および茨城県は、この魅力的な新施設とのコラボレーションを考えてみてはどう

だろうか。下位ランクの魅力度を抜け出すための足掛かりになるかもしれない。(茨城・KM)


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