コラム

2013/02/21

「まさかの坂」への備え(埼玉・YW)

「まさかの坂」への備え


▼久しぶりに小泉元総理の有名なフレーズ「まさか」に出くわした。小泉元総理は「人生は上り坂、

下り坂、まさかという坂がある」と述べた。筆者自身が旅先で遭遇するとは「まさか」であった。九

州のとある都市から旅を終えて、いざ羽田に向け帰ろうとした矢先、羽田発着全便が大雪で欠航にな

ったのだ。


▼翌日午前の便も欠航が判明。友人が気転を利かせて、陸路を博多まで移動し、やむなく1泊して新

幹線で帰京したが、翌日は会社を休むハメになり、迷惑をかけてしまった。これまで、マドリードで

スーツケースの盗難や、ミラノから雷で9時間待機など旅先のトラブルを経験したが、「まさか」国

内で同様の事件に遭遇するとは想像だにしなかった。


▼しかし、人生には「まさか」はつき物で平らな道ではないからこそ逆に楽しいと言える。強い気持

ちとハプニングへの対処をすればそれほどきつい坂ではないのかもしれない。また、今年はさまざま

な「まさか」が世界各地で起きるのではと、それはそれで興味をそそる。


▼昨年は日本、中国、韓国と、政治のトップが交代した。近隣3国が一斉に交代するのも近年では珍

しい。外交や国内問題など数多くの困難な課題に対処しながら舵取りを期待したい。世界同時の不況、

デフレの流行もささやかれる。輸出輸入産業だけではなく、あらゆる業種に「まさか」が想定できる。


▼先日アルジェリアで法人企業の数人がテロにより犠牲となってしまった。痛恨の極みである。複雑

で多様な昨今の世相、何が起きるか分からない。「まさか」後の想定と備えは、いつでも万全に対処

できるよう備えたい。(埼玉・YW)


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