コラム

2013/04/13

小学校の入学式は一大事(群馬・SN)

小学校の入学式は一大事


▼朝、愛犬の散歩に出かけるとピカピカの小学1年生を見かける時節がやってきた。通学のようすを

見ていると、いつの時代も親の心配は尽きないようで、遠くからわが子を見守っている光景が目を引

く。子どもにとっても親にとっても、小学校入学は一大事。


▼振り返れば筆者も愚息の入学式に出席した。受付を済ませると親は体育館へ行き、式典を終えたあ

とは各教室に移動。そこで大きな心配の種を見つけてしまったことを今も鮮明に想い出す。


▼その種とは息子の席のことだ。2人ずつ並ぶ配置のためクラスの児童数が奇数だと当然1人ぼっち

の席が発生し、よりによってそれが息子だった。そのことが気になり担任の先生の話しは上の空で、

うちの子だけ友だちができなかったらどうしよう、なぜその席を3人の配置にしないのか、配慮が足

らないのでは」などと沈み込んでしまった。そんなことばかり頭の中でかけ巡っていると、先生の話

は終了。


▼みんながいなくなるのを待って相談すると、先生は「気がつきませんでした。ひとりじゃかわいそ

うですよね」と言い、その場で机と椅子を前にずらし3人の配列にしてくれた。


▼あれから10年以上が経過したが、あの時担任の先生に申し出なかったらどうなっていたのか。それ

でも親としては黙っていられなかったし、何よりも子どもの目の前で、悶々とするだけでなく毅然と

主張することも必要であることを知ってほしかった。それにしても、筆者とひと回りは違うであろう

若いお父さんが多かったうえに、ピアスをして入学式に参列していたことに驚いたものだ。時代の変

化なのだろう。(群馬・SN)


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