コラム

2013/04/26

人材確保にイメージアップ(茨城・MK)

人材確保にイメージアップ


▼4月も残り少なく、新年度も1カ月が過ぎようとしている。新たな職場に入った人達は新しい環境

に馴染んだだろうか。


▼少子高齢化が進み、どの業界でも次代を担う若い人材の確保・育成は悩みの種だろう。ましてや環

境が厳しい建設業界では大きな課題になっている。そのため茨城県建設業協会では、高校生や専門学

校生に工事現場を理解してもらおうと会員企業が生徒を受け入れる現場実習事業を昨年度も実施。参

加した生徒95人のアンケートがこのほどまとまった。


▼それによると、「実習に参加する前に土木建設業に従事したいと思っていましたか」の問いに、

「イエス」は参加前の54人から参加後は68人に増加。現場を少しでも体験したことで入職希望者が増

えた。参加者の感想からは「仕事の大切さが実感できた」「イメージとは違い、面白かった」などの

コメントが目立った。現場実習を引率した工業高校の先生からも「生徒たちは現場に感激して帰って

きた」「実習に参加した後は授業に取り組む姿勢が積極的になった」との声が寄せられた。


▼一方で建設業関係者からは、業界のイメージアップをもっともっと進めないといけないという意見

も多い。特に若い人はイメージに敏感だ。世の中には華やかなイメージの職業があふれている。過度

の虚飾は危険だが、その職業の大切さ、魅力は訴え続けなければならないだろう。


▼そのため同協会では現場実習以外にも現場見学会、建設体験学習、子ども向けのイベント「建設フ

ェスタ」などを継続して行っている。こういった積み重ねが、将来を背負って立つ人材の確保につな

がるはずである。(茨城・MK)


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