コラム

2013/06/26

積極的な自県のPR(群馬・AN)

積極的な自県のPR


▼都内の大学へ入学した当時のことだが、親しくなった友人に「群馬県って東北と関東どっちだっ

け」と言われ、ショックを受けた記憶がある。1人は広島県出身、もう1人は三重県出身だったが、

そう言われた際「群馬県の印象って非常に薄いんだな」と痛感した。確かに、遠く離れていればどこ

に何県があるのかを正確に把握している人は少ないのかもしれない。


▼群馬県は古墳時代、1万5000基近くの古墳があったと推定されており、大型の前方後円墳は近

畿地方に次いで多い。現在の東海・甲信・関東地方は東国と呼ばれ、群馬県はその拠点として繁栄し

ていたという。


▼東日本最大の前方後円墳である天神山古墳(太田市)の存在や出土した貴重な埴輪などから当時、

大きな勢力を持った豪族が群馬を統治していたことがうかがい知れる。大澤正明群馬県知事は古代東

国文化の中心としての群馬県を積極的にPRしている。


▼そんな中、群馬県内で整備が進められている国道353号上信自動車道金井バイパスの建設工事に

伴う調査で、古墳時代後期に噴火した榛名山二ツ岳の火山灰で埋まった溝から、よろいを着装した成

人男性の人骨などが出土した。古墳時代の人が実際によろいを着装した状態で出土したのは全国初だ

ったことから、多くのマスコミが大々的に報道した。


▼昨年の『ゆるキャラグランプリ』で、全国第3位になった群馬県の宣伝部長『ぐんまちゃん』。多

くの自治体がキャラクターによる自県のPRを積極的に行っている。「ぐんまちゃんはどこにいるの

ですか」「関東です」。まずは、そこから群馬県のことを知ってもらいましょうか。(群馬・AN)


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