コラム

2013/08/02

スポーツが近道(茨城・HN)

スポーツが近道


▼地元小学生のドッジボール練習が始まった。毎年8月に開かれる市内の大会に向けて夏休みを中心

に実施している。娘も小学2年生となり、子供会2年目を迎える今年、審判のお役を務める羽目に…。

週末ともなれば練習への付き添いはもとより、ルール習得に苦戦しているところだ。


▼球技大会は大人の世界でも白熱。行政職員へ取材する合間には、ソフトボール大会の話題がちらほ

らと聞こえてくる。行政幹部へのインタビューでも、幹部が「スポーツは部下との信頼関係を築くた

めに欠かせない」と話す。


▼だが、以前、地元企業の社長が言っていたことを思い出した。「昔は行政職員も民間職員も関係な

くソフトボールなどを行い交流を深めていた。それが綱紀粛正などを理由に一線が引かれるようにな

ってしまった」。社長の寂しそうな顔が脳裏をよぎった。弊紙もかつて、行政を含め業界の野球大会

を開いていたと聞く。


▼最初は嫌々ながらだったドッチボールの審判。練習への重い足取りも、回数を重ねるごとに軽やか

に…。この意外な心境の変化に驚いている。どうやら、子供達とのふれあいが楽しくなってきたよう

だ。そして「勝たせてあげたい」という気持ちが子供達にも伝わり、日に日に一体感が生まれている。


▼「綱紀粛正」。外部との悪いつながりなど、理由付けをすればいくらでもある。だが「人と人との

つながり」は根底にあり簡単に断ち切れるものではない。行政と企業との信頼関係のもとで一つの成

果品を造り上げる公共事業において、「絆」はさらに重要さを増していく。コミュニケーションを深

めるのにはスポーツが一番である。(茨城・HN)


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