コラム

2013/08/27

政に必要なもの(茨城・HN)

政に必要なもの


▼夏の風物詩と言えば花火、祭り、そして欠かせないのが神輿。地元でも子供会を中心にイベントの

準備が進む。炎天下、「わっしょいわっしょい」とにぎやかな声を町内に響き渡らせながら練り歩く。

子供達もさることながら、仕事疲れの大人達も熱中症に気をつけねばなるまい。


▼近所を一軒一軒回りながら寄付を募り、お礼に手ぬぐいを渡す。子供のころは、そんなやりとりな

ど気にもとめていなかった。だが、とても重要な資金源になっていると、子供会の役員になって思い

知らされた。


▼来年度の予算編成に向けた要望活動が、にわかに活気を見せ始めている。茨城県が国へ要望する中

央要望は、各省庁の予算概算要求などを前に、例年概ね6月と11月ごろの2回にわけて実施。ことし

も橋本昌知事による要望活動を皮切りに、各部局が各省庁へ個別要望。その動きに呼応し、市町村が

県へ道路整備の促進などを求める活動が続く。


▼茨城県でも、市町村でも、毎回共通して要望することは「もっと予算を」である。しかし予算の上

限は決まっている。いくら国が来年度の復興予算要求に上限を設けないと言っても、将来への負債が

残るだけで結局はパイが決まっている。その中での分捕り合戦なのである。


▼そういう点で、要望活動は毎年欠かせないものであり、これをしなければ、何も始まらない。民主

党政権下では、要望活動が悪しき慣例とされ、地元の熱心な要望も政務三役まで届かない流れがあっ

た。そんな傾向は、もう二度とあってはならない。まつりごと(政)にはまず予算だが、加えて創意

工夫も忘れてはならないだろう。(茨城・HN)


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