コラム

2014/01/18

民意は改修事業受け入れ(茨城・HN)

民意は改修事業受け入れ


▼首都高速道路?が、20年東京五輪開催までに実施する、初の抜本的な大規模改修計画を発表、NH

Kの番組「ニュースウェブ」で、この内容を特集した。首都高の担当者とキャスターがやりとりをし

ている間、字幕に視聴者からの意見がツイッターでリアルタイムに流れ、生の声が画面を通して伝わっ

てくるというなかなか斬新な趣向だ


▼視聴者からは、水面近くでサビがひどい橋梁下部など、現在の映像に不安の色を隠せない声や、他

の高速道路は大丈夫なのか?といったコメントがずらり。そのなかで、6300億円の予算がかかる

ことに対し、視聴者が「それなりのものを直すのだから、それは当然」との意見。これに同調する考

えもあった


▼じわりじわりと忍び寄る老朽化に、台風などの自然災害が拍車をかけ、インフラに被害をおよぼす

昨今。そして東日本大震災を機に、国民は道路や橋、河川などインフラの耐久性を懸念している。原

発の問題でも、絶対安全という神話が崩壊したことを印象付けた今、その認識を風化させることのな

い早期対応が求められている


▼政府の国土強靭化計画は、世論を気にしてか、「ナショナル・レジリエンス」といった名称で議論

を進めている。だが、そんな回りくどいことは必要ないのではないか。予算においても特別枠ではな

く、通常枠の予算でもっと堂々と公共事業費を増額して計上すべきである


▼その際、国民には強靭化の趣旨、それに必要な工事量と予算額をしっかりと分かりやすく説明する

ことが大前提だ。ニュース番組の視聴者からのツイッターのように、民意は受け入れる姿勢を示して

いる。(茨城・HN)


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