2014/01/28
違和感がヒットの鍵(茨城・SA)
違和感がヒットの鍵
▼自宅で探し物をしていると、何とも古めかしい銀色の携帯電話を発見した。それは、i-modeサービ
スが出たてのころ、興味本位で購入した「P501i」だ。今や充電器を紛失しているため起動できないが、
15年ほど前の購入時には、豊富な機能に驚かされた。しかし、今使用しているスマートフォンと比べ
てみると、急激なスピードで進化したことを改めて実感する
▼進化する電話について少し前の話になるが、日本発の携帯電話として製造された「ショルダー型の
携帯電話」が、未来へ引き継ぐにふさわしいものとする「未来技術遺産」に選定された。今となれば
見た目に違和感があるものの、携帯電話につながるさきがけとなったのは、当時誰が予測しただろう
か
▼また、街中で良く見かけた電話ボックスや公衆電話も、携帯電話の普及により、ほとんど見かけな
くなった。電話がある場所を街中で探さなくても、ネットを見たり、人と話せる。電話ボックスを幼
少時に遊び場としていた頃が懐かしく感じる
▼技術進化の催しとしては、1970年に開催された、大阪万博がある。会場の様子を収録したDV
Dを見る機会があったが、近未来使用しているであろう、夢のある商品が数多く見られた。ここでは、
電話の進化につながるものとして、手持ち型のワイヤレスホンが紹介されていた
▼今、何気なく使用しているいろいろな品々が、近い未来にとって貴重な財産となるかもしれない。
携帯電話がショルダー型から始まったように。ヒットした商品の原点を探ると、実は違和感を感じつ
つ使っているものが、技術遺産の候補になる可能性が高そうだ。(茨城・SA)