コラム

2014/02/20

いつも住民に安全の気配り(茨城・NI)

いつも住民に

安全の気配り


▼ある業界団体の新年会席上での出来事。隣の席に座る白髪交じりの落ち着いた雰囲気を漂わせる男

性にビールを注ごうとしたところ、「ウーロン茶で」と言われた。「アルコールがあまり強くないの

か」と尋ねると、「いや、そうではないんです。天気予報によると、今夜は冷え込むらしく、明日の

朝、路面に凍結防止剤をまくかもしれないので飲めない」と話していた。祝宴の最中も住民の安全を

気にかけているようで、業務を全うしている姿勢に頭の下がる思いがした


▼新年会で主催者のあいさつや来賓の祝辞を聞いていると、震災復興の話題が多い。しかし、人が起

き出す前の早朝から寒さに耐え、目立たぬ活動を行う建設業者についての話題はあまり聞かない。茨

城県内では例年2月から3月にかけて積雪や厳しい冷え込みにより路面が凍結するため、地域の建設

業者が道路に凍結防止剤をまく


▼以前は凍結防止剤に塩化ナトリウムを使用していたが、資源再利用の観点から塩化ナトリウムに替

えてリサイクルプラントのゴミ処理過程で冷却水からできる「副生塩」を使用するところもあるそう


▼今シーズンの状況を聞くと、寒波が襲来したことで特に内陸部では雪が降りしきり、気温も低い状

態が続き、ほぼ連日出動している地域もあるようだ。とある市町村では、前シーズンまでは地域住民

の自主組織があったのだが、無くなり業者の負担が増えたという


▼立春を過ぎ、暦上は春でも先週の大雪のように、寒気はゆるんでくれない。除雪担当者の忙しい日

々はまだまだ途切れないだろう。どうか健康に留意し、安全第一で足の確保をお願いしたい。

(茨城・NI)


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