コラム

2014/03/20

予算執行時に景気回復期待(茨城・HS)

予算執行時に

景気回復期待


▼厚生労働省がまとめた1月の有効求人倍率は、1・04倍で前月に比べて0・01ポイント上昇し、

14カ月連続の改善となった


▼都道府県で最も高かったのは愛知県の1・49倍、最も低かったのは沖縄県の0・63倍だった。

愛知県はトヨタという世界的な企業を抱え、かつ円安株高の恩恵で景気が上向きつつある。東海地方

もまたトヨタのけん引のおかげで有効求人倍率は最も高い


▼観光、基地、建設の頭文字をとった3K産業が中核の沖縄県は、前年1月の0・45倍に比べれば

上昇しているものの、経済的に厳しさは続いている。数字を見る限り、大都市圏では景気は回復して

いるものの、地方は景気回復への道が遠いことを示唆している。59の職業別では、37職種が1倍以上

になった。建設関連は、建築・土木・測量の技術者が3・96倍、建設が3・01倍、土木が2・7

2倍、電気工事が1・97倍と、むしろ人手不足が深刻になりつつある


▼茨城県内は0・95倍と前月から0・02ポイント上昇したものの、依然として1倍を下回ってい

る。各団体の新年会で挨拶した梶山弘志衆議院議員は、茨城県内の雇用格差の解消に意欲を見せてい

た。県央や県南では1倍を上回るが、県北では相変わらず1倍を割り込んでいる。3月中に成立され

る国の新年度予算案が地方の景気回復の一助となることを嘱望したい


▼建設業界も景気浮揚のチャンスにあやかり、建設業の魅力を存分にPRして入職者を増やしたいも

のだ。こうして発注者の注文に対応できるように期待したい。コンクリートを重視した強靭化政権の

今こそ、攻めの姿勢に転じる時であろう。(茨城・HS)


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