コラム

2014/04/09

球春の到来に悲喜こもごも(茨城・HS)

球春の到来に悲喜こもごも


▼記録的な大雪をもたらした冬が終わり、球春が到来した。開幕戦で勝利したチーム、敗れたチーム

と悲喜こもごもあるだろう。開幕戦を重視するか「144分の1」扱いするかはその人次第。1つだ

け確かなことは、長いシーズンはまだ緒に就いたばかりということだ


▼24勝無敗の偉業を達成した田中将大投手の移籍などで、人気の低下も危ぶまれたが、いざ始まって

しまえば、やはりプロ野球は盛り上がる。開幕戦6試合の観客動員数は合計20万6819人。昨年の

19万5005人より1万人以上増えている


▼もちろん、この数字は対戦カードや球場、天候などに影響される。人気球団同士が大きい球場でや

れば増えるだろうし、大雨が降れば激減もする。今年は天気の崩れもなく、巨人―阪神のいわゆる伝

統の一戦もあった。6試合中5試合がドーム球場だった。1試合平均約3万4400人の数字は、趣

味が多様化している昨今では十分の数字といえるだろう


▼3年前、4月12日が開幕戦だったあの年の観客動員数は15万1716人。世論が節電で持ちきりだっ

たこともあり、本拠地開催だったはずの巨人は山口県宇部市で開幕を迎えた。そうした過去を乗り越

え、今年無事にスタートを切れたことは実に喜ばしい


▼昨年は本塁打や連勝の大記録が生まれた。果たして今年はどんな記録が生まれるのか。選手たちに

は新たな記録に挑戦して欲しい。ファンはそれを喜び、それを見にまた球場へ足を運ぶ。インタビュー

で耳にする「夢を与える」という言葉が、期待はずれで終わらないよう全力プレーを期待したい。ひ

たむきさこそが人々の心を動かすのだから。(茨城・HS)


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