2014/05/29
楽しみに勝る喜びはない(埼玉・AO)
楽しみに勝る喜びはない
▼小学校4年生になった次男が、急に巨人ファンになった。オープン戦がたけなわのころ、模造紙な
ど使って「がんばれ巨人」「負けるな巨人」と書いた応援旗を作り、テレビの前で熱心に応援してい
たのが最初。BS以外あまりテレビ中継のないプロ野球だが、放送していれば応援する。翌日の新聞
チェックも欠かさない
▼巨人が負けた翌朝の新聞。スポーツ欄のところには、巨人に勝った広島の名前は黒く塗りつぶされ、
スコアは2対0に書き換えられ、順位表にある首位の広島の名前も消えていた。「こんなことしてい
るよ」と妻に見せると、朝から新聞を見て「ちくしょーとか言ってごそごそしてたけど、こんなこと
してたんだ」と呆れ顔
▼しかし、突然どうしたのか。巨人、大鵬、玉子焼きの時代でもなければ、一昔前のゴールデンタイ
ムの巨人戦時代でもないのに、見たい人だけが、お金を払って中継を見る、ペーパービューの昨今に、
いったい何がそうさせるのか。本人に聞いても「好きだから」の一言。いままで野球自体に興味を示
さなかったのだが
▼しかし、何にせよ熱中できるものがあるというのは良いことだ。興味を持って、自分で調べたり、
他人に聞いたりするのもいい。どんなものでも、人との会話は自分にとって為になる、幅も広がろう
というものだから
▼仕事でもそうだ。興味のある、自分の好きなことであれば、多少つらくとも仕事は楽しいと感じら
れる。楽しくなければ継続できないし、楽しみに勝る喜びはない。楽しみがなければ、ただ単に、日
々仕事をしているだけの作業に過ぎず、長続きはしない。(埼玉・AO)