コラム

2014/06/24

ため息は幸せのきっかけ(茨城・KM)

ため息は幸せのきっかけ


▼ため息をつくと「幸せが逃げる」などと言われることが多い。年齢を重ねるにつれ、ため息をつく

回数も、周囲から聞こえてくる回数も増えている気がする。幼少期には「ため息」という存在すら意

識していなかったのに


▼そもそも、ため息はなぜ発生するのか。日々感じたことを記録しておく私的メモ帳や新聞の切り張

り等を見ると「呼吸の浅さ」にポイントがあることがわかった。忙しい時、緊張状態が続く時、スト

レスや悩みがある時は、無意識に呼吸が浅く、酸欠状態になって疲労物質が増加する。この状態を改

善するのが、ため息の役目らしい。幼少期は、自分にも周囲にもそういった自覚が少なかったのであ

ろう。妙に納得してしまう


▼ため息は一方で、体にとても良い効果があると言われている。ため息をつくことで多くの酸素を取

り込み、内臓の動きを活発化させて、血行を良くする。また新たな酸素を取り入れることで、疲労の

原因となる活性酸素が取り除かれ、疲労回復にも効果を発揮するという。さらに脳内ホルモンの分泌

を促進し、リラックス効果も与えてくれる。中国で「ため息をつくと悪いものが出て行く」と言われ

ているのも、このためか


▼しかし、無意識のため息が周囲を嫌な気持にさせてしまうことも少なくない。自分の幸せまで逃げ

て行ってしまう気がするのだろうか


▼ため息は決して悪者ではないということが、おぼろげながら分かった。身体に変化がおきれば、い

つも身体を常態化してくれているのだ。そういう意味でため息は「幸せが逃げる」どころか、「幸せ

へのきっかけを与えてくれている」のかもしれない。(茨城・KM)


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