コラム

2014/07/31

「暑さ寒さの『悲願』」(長野・JI)

「暑さ寒さの『悲願』」


▼寒い。凍えるような寒さである。半袖短パンから露出した腕や足が冷えはじめ、全身から体温が下

がっていく。休日に乗った特急列車の冷房が効きすぎていたのである。ふと横を見ると、反対側の席

では大きなタオルを肩から足まで覆っている女性。温かそうで、うらやましい。何事も準備が大切だ

と実感した


▼列車を降りれば地獄のような熱気に包まれる。体内で静かに眠りについていた汗が、すべての毛穴

から吹き出す。皮膚の上をまとわりつき、離れようとしない。この暑さの中で、タオルやら何やらを

詰め込んで重くなったバッグを持って歩けば、さらに汗が出てくるだろう。それは避けたいものだ。

では暑さ対策をするか、それとも冷房対策か。これは悩ましい問題だ


▼ある組合の事務局長が嘆いた。「組合員は組合のことを考えていない」。理事長を含め、組合の会

合に参加する理事らは自社の利益しか考えず、災害協定を結んでいることなど無視しているという。

実際に災害が起きた時も、対応してくれる組合員企業は少なかったようだ


▼理事は企業のトップ。まずは、その企業の存続を考慮するのが当然である。しかし企業は地域の一

員。地域が崩壊すれば、企業存続も危ぶまれる。たとえば大雪が降った時に、取引のある商店街や商

業施設周辺を優先するか、それとも協定に基づいて担当エリアの道路を除雪するか。これまた悩まし

い問題だ


▼半袖短パンは暑い時には良いが、冷房に対抗できないのが難点。しかし薄手の長袖長ズボンならば、

暑さにも寒さにも勝てるはず。これで悲願達成するだろう。答えは探せば見つかるものだ。

(長野・JI)


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