コラム

2014/08/06

国土強靭化へ大いなる期待(群馬・AN)

国土強靭化へ大いなる期待


▼関東甲信越地方を含め、全国で梅雨が明けた。異常気象を背景に、近年では猛暑日が非常に多い。

気象庁によると、猛暑日とは一日の最高気温が摂氏35℃以上の日を指す。ことしもすでに熱中症のニ

ュースが相次いでおり、特に高齢者の例が目立つ。適切な冷房の利用とこまめな水分補給を含め、体

調管理には十分気をつけなければならない


▼ここ数年、日本のみならず、世界の気候も大きく変わり、大型化する台風や集中豪雨などによる甚

大な被害が頻発している。長野県南木曽町では7月9日の大規模な土石流で、男子中学生の尊い命が

失われた。南木曽町では、度々発生する土石流のようすを蛇に例え『蛇抜け(じゃぬけ)』と呼んで

いたという


▼昨年12月、国土強靭化基本法が成立した。大規模災害の未然防止、災害発生時における被害拡大の

防止など、防災・減災に資するための法律として国民の生命と財産の保護を目的としている。基本法

に大きくかかわることとなる建設業の役割が大きくクローズアップされていることは言うまでもない

こと


▼一級河川井野川は、群馬県内一と言われるほど、短時間の雨量で水位が上昇してしまう。付近に住

む県民は、雷雨による水位の急上昇に不安な日々を過ごしており、一日も早い河川改修が望まれてい


▼生命とは『生きてこそのいのち』であり、われわれからすれば『人命』が第一となる。異常気象を

背景に、大型化する台風や局所豪雨などにより発生する各種災害から身を守るためのハード整備の推

進は、必要不可欠と言えよう。早期の国土強靭化に向け、積極的に、しかも強力な取り組みを期待し

たい。(群馬・AN)

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