コラム

2014/08/09

世界的イベントを終えて(山梨・HK)

世界的イベントを終えて


▼ドイツの優勝で幕を閉じたサッカーW杯ブラジル大会。日本代表の活躍に期待が高まったが、1勝

もできず残念な結果に終わってしまった。積み上げられた84年、20回の歴史のなかで、5大会連続出

場とはいえ日本はまだまだサッカー後進国と言わざるを得ない


▼毎度のことではあるが、大会後には自国代表の勝因、敗因が取りざたされ、審判の微妙な判定につ

いても言及される。今回は、ブラジルのネイマール選手の負傷退場についてはさまざまな角度から報

道がなされた


▼サッカーのプレー中、相手との接触の際に転ぶことを“ダイブ”というようで、彼はこの点でも名

をはせていると聞いた。一説には、けが防止のためのダイブとも耳にするが、フリーキックを得よう

と審判の目を欺き、故意に転ぶ行為が行われているのも事実


▼日本のお家芸は柔道と言われ、剣道や空手、合気道などを含めた武道は日本文化のひとつとして海

外では捉えられている。スポーツ競技と呼ぶよりも、精神の鍛練であるとか、修行的な意味合いが強

く、人格、礼節、道徳心がうたわれ、己自身を追及する“道”なのである。好む好まざるにかかわら

ず、武道の精神は日本人の身体に脈々とながれていて、前述の“ダイブ”がまかり通るサッカーには

馴染めない部分もあるのかなどと、いぶかってしまう


▼しかしながら、勝負の分かれ目はやはり気持ちか。いみじくも岡田武史元日本代表監督は優勝を喜

ぶドイツ選手の姿を見つめるアルゼンチンの選手を褒めた。「目をそらしちゃいけない。もう一度立

ち向かうためにも見なきゃいけない。逃げちゃ終わり」だと。(山梨・HK)


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