コラム

2014/08/12

進歩し続ける舗装技術(茨城・HN)

進歩し続ける舗装技術


▼関東エリアを襲った6月25日の局地的大雨。JAF(日本自動車連盟)によれば、車両が冠水、水

没したことによる救済依頼は1都5県で55件にのぼったという。内訳は埼玉26件、千葉13件、茨城10

件、群馬3件など。今後もゲリラ豪雨や台風により道路が冠水することが予想される。ドライバーに

は注意が必要だ


▼独立行政法人土木研究所では、スリップ事故を防ぐため、日夜、舗装の研究を進めている。排水性

舗装の技術もその一つ。すき間に雨水を通す舗装で、水たまりができないことから安全に運転できる。

さらに道路から出る騒音(エアポンピング音)も、排水性舗装のすき間から空気が逃げていくため、

騒音が小さくなり、静かな道路となる


▼近年、短時間に記録的な大雨となる日数が増加している、いわゆる「ゲリラ豪雨」。1時間あたり

の雨量が100㎜、またはそれ以上となり、市街地の道路や住宅が一気に浸水するTV放映には驚か

される。異常気象が原因と安易に考えてしまいがちだが、都市部では少し違うようだ


▼コンクリートやアスファルトに覆われた地表面積が多く、その一方で田畑や土などの自然貯留池が

少なくなり、降った雨が地表に浸透されにくくなっている


▼㈱ファイナルマーケット(三重県)の透水性舗装は、実験映像によると、特殊の素材で作られ、水

をかけるとあっという間に道路に吸い込まれ、水はけのよい路面となる。バケツの水も一瞬で路面か

ら消え去り、改めて技術の進歩に驚かされる。歩道や駐車場をメーンとした商品のようだが、これが

車道に活用できれば、さらに画期的な商品となろう。(茨城・HN)


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