コラム

2014/09/10

人間の成長に正しい食育を(群馬・AN)

人間の成長に正しい食育を


▼9月に入り、秋の気配が強く感じられるようになった。関東地方の最高気温も30℃を下回る日が多くなり、夏も終止符を打とうとしている。夏場は食欲が減る時期だが、これからの季節は食欲の秋、いわば『美味しい秋』へと移っていく


▼群馬県監修のもと、群馬県内のラジオ局と出版社が『ぐんま食育ハンドブック2014』を作成した。この冊子は、小学校の高学年へ食に関する情報を提供することで、食に対する興味を高め、さらには群馬県内の農産物を紹介するなど、郷土愛の育成も目的としている


▼冊子の中身には栄養素の情報をはじめ、食べ物が体に与える影響や朝食の大切さ、群馬県内の農産物データ、群馬県の郷土食、簡単に作れるレシピ集などが紹介されており、保護者も読むことで、家庭内での食育の機会につながればと期待されている。ちなみに食育とは、食に関する知識と食を選択する能力を得ることで、健全な食生活を実践できる人間の育成を意味する


▼冊子に載っている農業産出額の群馬県の全国順位をみると、キャベツ2位、キュウリ3位、ホウレンソウ3位、ナス2位、ウメ2位と家庭に身近な食べ物が上位を占めており、牛や豚、ブロイラー(食用鶏)といった畜産物も全国上位の産出額に


▼空前の健康ブームにより、さまざまな食材が有する成分や効能に気を使う人が増えている。中には示されている効能だけで、飲食の是非を決める人も多く、過多な情報を意識するあまり、食の偏りに陥ってしまう人がいることも事実。秋の夜長を前に、正しい食育に向けて、考えながら食べる習慣を身に付けるのも一興だろう。(群馬・AN)


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