コラム

2014/10/15

ロンシャンに散ったトリオ(茨城・YO)

ロンシャンに散ったトリオ


▼競馬界最大級のレースともいえる凱旋門賞が終わった。ことしは史上初の日本馬優勝を目指した、歴代最強トリオが挑んだが、初制覇とはならなかった。凱旋門賞は、毎年10月の第1日曜日、フランスのロンシャン競馬場で行われる。2014年の賞金総額は500万ユーロ、日本円に換算すれば約7億円弱と賞金面も最大級だ


▼日本馬は、1969年にスピードシンボリ(牡)が挑戦して以来、06年には無敗で三冠を制したディープインパクト(牡)が3着入線も失格。さらに12年、13年は、当時日本の最強馬との呼び声も高かった、オルフェーヴル(牡)がフランスへ渡ったが、ともに2着と涙を飲む結果に…


▼ことし、凱旋門賞に挑戦した日本馬の馬齢はゴールドシップ(牡3)、ジャスタウェイ(牡5)、ハープスター(牝3)の3頭。ゴールドシップは、2年連続で惜敗したオルフェーヴルと同じ父ステイゴールドを持ち、さらに母の父メジロマックイーンも同じ。この配合は、一部で活躍馬が多い黄金配合とも言われる


▼ジャスタウェイは、ことしアラブ首長国連邦で開催されたレース、ドバイデューティーフリーに優勝し、日本競馬史上初の世界ランキング1位に輝いた。ハープスターは、昨年のデビューからことし春のレース、優駿牝馬(ひんば)まですべて1番人気に支持された


▼過去10年間の優勝馬の馬齢は、4歳2頭、3歳8頭。直近は、3年連続で3歳牝馬が制す。ことしは、地元フランスの4歳牝馬トレヴが昨年に続く連覇を達成し、またも日本馬制覇の夢はかなわぬ結果に…。来年も海を渡り、悲願である優勝するまで、挑戦してもらいたい。(茨城・YO)


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