コラム

2015/04/08

今こそ訴える時では(群馬・AN)

今こそ訴える時では


▼東北地方を襲った東日本大震災から丸4年以上が経過した。多くの命が失われたほか、いまだ行方が分からない人の数も2500人を超える。この甚大な被害を受け、全国各地から国土強靭化の必要性が声高に上がったものの、今では地方創生の言葉に取って代わられた感がある


▼丸4年目の3月11日、群馬県内のFM局を聞きながら運転していたところ、あるパーソナリティーが腕時計メーカー・セイコーウォッチの「Precious Moment」というページを紹介していた。自分と大切な人との時間をあらためて考えさせてくれるという


▼仕事を終えて早速、そのページにアクセスした。妻や娘、息子の名前、年齢、生年月日を入れると、大切な人と過ごせる時間の大切さを教えてくれる。時間は刻々と過ぎている。仕事で多忙を極める多くの人には、ぜひ一度見てもらいたいページだ


▼FM局の企画として、東日本大震災4年目の、この日に合わせ、このページを紹介したのかもしれないが、被災者のみならず、過ぎゆく時間を再認識できる良い機会を頂いたと思っている。しかし、被災した東北3県では、復興交付金の執行率が低いとの報道が出されるなど、到底そんな気持ちではないだろう


▼「Precious Moment」の「Precious」は、貴重という意味。東日本大震災から4年間という時が過ぎてしまったことに多くの国民が気付くことが大切であり、あの甚大な被災を忘れてはならない。意識を風化させないためにも、今こそ国土強靭化を訴える時ではないか。まさに「Precious Moment」である。(群馬・AN)


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